『新・日本国憲法草案』
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〔副題〕-
〔著者〕中川八洋(筑波大学助教授)
〔シリーズ〕-
〔出版社〕山手書房
〔発行年〕1984-05-03
〔ページ〕167頁
〔ISBN等〕0032-590292-8534
〔価格〕1,100円
〔箱・帯〕箱:なし 帯:あり
〔体裁〕A5判 21.5cm×15.5cm ハードカバー
〔図表〕あり
〔注記〕-
〔分類〕図書
〔備考〕
帯(表);日本国憲法は、本当に完全無欠だと思いますか?
特別対談「細川隆元氏に聞く」併載
帯(裏);日本国憲法は国民にふさわしくなければ変えることができます(第96条)。ところがいま、改正を論議することさえタブーになっています。もう一度憲法を読みなおしてください。誰でも、首をひねるような疑問や、意味不明な文にぶつかるはずです。なぜなら、これは短時間で仕上げた、英文からの翻訳だからです。筑波大助教授、気鋭の政治学者が、すべての国民に論議してもらうために、施行以来37年にして初めて、新憲法の草案を世に問いました。
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目次
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新・日本国憲法草案 4
一、日本国憲法は是か非か──細川隆元氏に聞く 55
二、現憲法を否定する”護憲”運動 64
三、『新・日本国憲法』はなぜ必要か 91
四、「国民主権」を無視する外国製・日本国憲法 119
五、日本の民主主義を支える諸憲法 130
五箇条の御誓文/憲法十七条/御成敗式目
誡太子書/大日本帝国憲法(明治憲法)
あとがき 163
補注 166
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著者略歴
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中川八洋(なかがわ・やつひろ)
昭和二十年一月生まれ。
米国スタンフォード大学政治学科大学院卒。
筑波大学助教授。
<主な著書>
『欧米デモクラシーへの挑戦』(旧題『日本政治文化論』原書房)、「日本型経済体制論」(馬場正雄・正村公宏編『産業社会と日本人』筑摩書房、共著)、『超先進国日本─日本政治の診断書』(講談社)、『超先進国のアキレス腱─日本防衛の時代』(講談社)、『超福祉王国日本』(太陽企画出版)、『ソ連は日本を核攻撃する』(日本工業新聞社)ほか。
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所蔵
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国立国会図書館 あり(請求記号:AZ-211-28)
http://iss.ndl.go.jp/
都立中央図書館 あり(請求記号:/ 3234/ 202/ 84)
https://catalog.library.metro.tokyo.jp/winj/opac/search-detail.do?lang=ja
都立多摩図書館 なし
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情報元
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他文献
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・竹内輝芳「中川八洋氏の國語輕視を憂へる――氏の『新・日本国憲法草案』は『全面改正案」どころか「全面改悪案」だ」、『改革者』25(9)296(政策研究フォーラム、1985-01)、82~91頁。
・渡辺治編著『憲法「改正」の争点』(旬報社、2002-03-25)、753~760頁に「資料2・62 日本国憲法<草案>(抄)」として、草案条文の一部引用あり。
《コメント・・・・・・この案は、筑波大学教授で政治学者の中川八洋が作成・公表した改憲案である。タカ派の論客中川の作ったこの案は全体としては、五〇年代型の改憲案の特徴を備えているが、部分的に、八〇年代の、憲法に対する国民意識の変化を反映した規定も入っているというのが特徴である。この案は、政治的には影響力を持たなかった。
第一に、天皇については元首という言葉を避けている点で、八〇年代の影響を受けているが、天皇を「国防軍統帥の象徴」と規定して、軍の最高指揮権は天皇から内閣総理大臣に授権されるというような時代錯誤的な規程があるのが特徴である。
第二に、人権条項では刑事手続き的人権の削除、家庭保護規定、国民の義務の追加、公安を理由とした表現の自由の制約規定など、五〇年代型改憲を踏襲しているが、プライバシーの権利を入れるところなどが変化を反映している。
第三に、国会については、参議院の議員の半数を推薦制にする改正は五〇年代改憲論以来のものだが、国政調査権にからむ証人の出頭に際して人権保障の規定が入っているのはロッキード以来の汚職に対する議員等の証人喚問問題が反映している。また、第五章で「政党」を規定していることも注目される。
第四に、内閣、司法、財政については緊急事態の宣言、財政上の緊急処分など五〇年代改憲の要求が並んでいるくらいで、さほど新味はない。
第五に地方自治については現行維持である点が特徴的である。
第六に、憲法改正規定は要件の緩和をはかっている。
第七に、国旗・国家の規定を入れている点が注目される。
本案は紙幅の関係で第六~九章、一二章を省略した。》
以上、753~754頁より引用。
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備考
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・19910926『新・日本国憲法草案』(山手書房新社)
・20040701『国民の憲法改正』(ビジネス社)
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内容
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・扉にウォルター・バジョットの以下の箴言を掲載。
《絶えず変化している古い憲法は、若いころ旅行した服を
手放さないで着ている老人に似ているといってよい。
─ウォルター・バジョット》
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更新履歴
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2013-05-17
2013-11-10 データを更新しました